刑事とJK
第83章 仲間
「こ…この女あぁー!!!」
大男は、その馬鹿でかい身体を跳ね起こし
真理子に突進して行った
真理子は藤野から離れ、構えた
「でかいのは図体だけか」
その真理子の前に飛び込んできたのは源十郎
「どけ老いぼれめぇ!!!」
源十郎は大男の足元を払い、大男は横向きに大きく倒れた
「ぐはっ!!」
重力には逆らえず、自分の体重で右腕を痛めた
ここからはもう源十郎と真理子のお楽しみタイム
大男は身も心もずたずたにされ、吊されてしまった
「ざっとこんなもんだな」
「泰輔をいじめた罪は重いぞっ♪」
「…」
「…」
南と藤野は唖然としていた
「さあ岩崎さん、どうぞ」
源十郎は岩崎をパソコン画面の前に座らせた
「ありがとうございます、皆さんお強いですねぇ」
「いやいや、私などは全く」
岩崎は椅子に座り、手をさすった
「どれどれ~」
ザッとキーボードや画面を見渡す
…なるほどねえ
結構面倒な仕組みになってるんだ…
すると真理子は、モニター画面を指差した
「これ、正貴とゆうひちゃんじゃないかしらん♪?」
「え?」
見ると確かに、それは斉藤とゆうひだった
「もう一人いるねぇ」
「!!!
こ、こいつは…!!」
南と藤野は愕然とした
斉藤とゆうひと一緒にいるのは、小泉ではないか…!!
「な…何であいつがここに…!?」
どうやら、中央塔の扉の前で喋っているようだ
「中央塔に入りたいのかな…?」
岩崎はキーボードをカタカタ…と叩いた
すると、中央塔の扉を塞いでいた鉄格子が開いた
モニター上の斉藤たちは驚いた顔をしたが、構わず中央塔へ入って行く
「どうやら当たりみたいだね」
岩崎は満足げに頷いた