刑事とJK
第85章 不思議の国
「ゆ…ゆうひぃ!!!
逃げろおおお!!!!」
『え…』
ドンッ
部屋中に発砲音が響き渡り、血が飛び散った
『な…なんで…』
ポタタタタタ…と音を立てる
『なんで…小泉いぃ…』
「クク…、こっちが…聞きたいょ…」
小泉は撃たれた箇所を押さえながら、前に進んだ
「ひぃっ…な、なんで立っていられるんだぁあ!!?」
銃を持った男が、震える手で2発目を撃とうと構える
しかし小泉はどんどん歩いて行く
「し…死ねぇえー!!!」
バキィッ!!
と、男の顔面に斉藤の拳が入った
「ぶふぁ…」
男は鼻血を出しながら、後ろに倒れた
「…」
小泉は息を切らしながら、斉藤を見た
斉藤も小泉に目をやる
瞬間、斉藤は小泉とゆうひの手を引っ張り、部屋の外へ飛び出した