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刑事とJK

第86章 僕のもんだ、いや、俺のもんだ




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シゲ、井上、千花は"舞台・プラネタリウム"に向かっていた



「鍵探しかー楽しみだなぁ、おチビ」




井上は千花の肩に腕を回した



「おチビではございません!!」



千花はその腕を振り払う




「ああ?おチビのくせに口答えすんじゃねーよ」


「ちょっと…!!
千花は僕の彼女なんだから、そんなに馴れ馴れしく触るなよ!!」




シゲは千花を引っ張る




「るせーよ、俺とおチビの関係に口出しすんな」





井上も千花を引っ張る





「離せよ!!」


「お前が!!」


「何だと!?」


「やんのかコラ!!」





シゲと井上は睨み合った


千花は何だか呆れ返り、二人の手から離れて振り返った






「今は喧嘩などしてる場合ではございません!!」



「…」

「…」




「日本の未来が掛かっているというのに、お二人はベラベラベラベラと…
正直、失望いたしました!!」



もちろん、言い過ぎだと千花もわかっていたが

この二人の言い争いを止めるためなら仕方ないと判断した





「ご…ごめんね千花ぁ!!
その通りだよぉ!!」



シゲは申し訳なさそうに抱き着いてきた



「…///」





小さい子をあやすように、千花はシゲの背中を叩く




「おチビに謝るような義理はねーえ」



井上はベッと舌を出した



「…」



千花の顔に苛立が見えたのは、もちろんのこと…







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