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All Arounder

第3章 All Arounder



―――――――――――



「大志ぃい!!
いい加減一人で起きろよてめぇ!!!
またこっちまで目ぇ覚めちまったじゃねぇかよ!!!」




「うっせぇハゲ!!
毎朝毎朝人の部屋に入んじゃねぇよ!!
そんなに母さんのフライパンの音がうるせぇなら、耳栓して寝とけよ!!!」





「ハゲてねぇよ、まだフサフサだ!!
耳栓なんぞでゆうひのフライパン音がどうにかなると思ってんのか!!?」



朝、目覚ましが鳴って、美空が起こしに来て、母さんが起こしに来て、親父が目を覚まして、親父はオレにあたってくる…



もう何百、何千とこのパターンは繰り返した…








「―――ごちそうさん」



朝食を取り終え、オレは急いで玄関に向かう



なぜって、親父が先に玄関を陣取ってると
オレは全然外にでられないからだ



靴を履き、扉を開け




また今日も始まる







「行ってきまーす」






学校に行くと見せかけ





All Arounderとして




"酒場"へと向かうのだ










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