All Arounder
第17章 Shadow Threaten
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「うっわ、このパフェまじうめー!!」
「さすがマスターのオススメなだけあんじゃねぇか」
『…おいしぃ///』
大志、姫、そして井上は、近くに新しく出来たスイート店に来ていた
マスターから割引券をもらったので、息抜きがてら食べに来たのだ
店内は可愛らしいイメージで固められ、女性客やカップルが多かった
三人は丸テーブルを囲み、パフェを堪能しているところだった
「姫ちゃんイチゴ味だよな、ちょーだい」
井上は口をあーっと開けた
『えー』
「姫、やらなくていいからな」
「大志は口挟むなよ、俺があーんしてもらうんだからよ。
それに姫ちゃん、前あーんしてくれたよなー?」
「えっ、そうなのか、姫?」
大志は顔をしかめてこっちを向いた
『あー…まあね』
指舐められたやつだ…
「だからほら、姫ちゃんちょーだい」
『…///
一口だから』
姫がそう言うと、井上は満足げに笑って顔を近づけた
「あ~…」
パクッ
「…ん?」
『た、大志…?///』
姫がスプーンで運んだイチゴパフェは、井上ではなく大志の口に入った
と言うよりかは、大志が横から首を伸ばしてきた
と言ったほうが正しい
「おお、うめぇじゃねぇか」
大志は口元についたクリームを、ペろりと舐めとった
「おい大志、何してくれんだてめー!!
今のは俺の一口だったんだぞ!!」
「知るかよ、目の前をパフェが通過したら誰だって食うだろ」
「そこは我慢しろよ!!」