All Arounder
第25章 Dharma Doll Appears
『だるまさん、何事もやってみないと始まらないよ?
大好きな人に告白するんでしょ?』
首を傾げてその上目遣い…
俺がドキドキして死にそーだ
「ひょろ娘…うん、わかった」
だるまさんは姫の手を取ると、強く言った
「あたし、絶対このニキビたちを撲滅させるわ!!
だからひょろ娘、力を貸して!!」
ニキビより先に、その体形を何とかした方がいいかと…
『うん!!
任せてっ』
「…」
「…」
勝手に話が進み、何も出来ない大志と井上は
とりあえず二人が、このあとどうしていくのかを見守ることにした
──────────
「まずはどうしたらいいのかしら…?」
『お菓子類を買わないことが先決だね』
だるまと姫はカウンターチェアに座って話し合っていた
大志と井上はテーブル席に座り、その様子を伺っている
「大志…カウンターチェアが…」
「ああ…今まで聞いたことねぇような音を立ててんな…」
だるまの座っているチェアは、ギチチチ…と不快な音を立てる
『その次は食べるものを考えないとね、はいコレ』
姫はだるまに紙を渡した
「何よこれ…?」
『ビタミンのこととか考えて作ったレシピだよ。
数日試してみて』
姫ちゃんが考えたレシピで料理が出来んのか…!?
「…すごく貧相な材料ばっかりじゃないの…
お腹が満たされないわ」
『それは二人分とか食べれば済むでしょ?』
「まぁ…うん…わかった、試してみる」
だるまはコクッと頷いた