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大志と高校生たちは、暗い階段を上っていった



上りきると、開けた場所にビリヤード台やダーツボードが置いてあった




「斉藤、何で呼び出されたかは分かってるよな？」




高校生の一人がそう言うと、大志は目を向けた




「…知るかよ」




「人の女に手を出すからだ!!」


カッとなった高校生は大志に殴り掛かりそうになったが、他の連中が一旦落ち着かせた





「女って…誰のことだよ？」




「里美のことだ!!」




「…里美とか知らねぇし」



どうでもいいからさっさと帰せ
というオーラを大志は出しまくっている




「俺の春菜も奪っただろ!!」


「高橋にも手を出した!!」


「鈴子を返せ!!」




高校生たちは口々に言う



その様子をこっそり見ていた井上は呆れ返った




…大志、なかなかの遊びっぷりだな…








「うっせぇな」





一瞬辺りが静まり返った






「オレが手ぇ出してんじゃねぇ
向こうが寄って来やがんだ」






勝ち組の台詞ー!!






「こ…このガキがぁ!!」



「待て!!」




カッとなった一人を止め、こう言ってきた




「今からダーツをして…１０本全部がど真ん中に当たれば逃がしてやる。
けど、１本でも外せばその時は…」



高校生は親指を立て、首の前でピッと一文字を引いた