All Arounder
第33章 Employment Test
「次の質問です。あなたはAll Arounderになったら、何がしたいですか?姫ちゃん」
『困ってる人を助けてあげたいっ』
ニコッと笑う姫の顔に、思わず胸が高鳴る
「(ヤベー超可愛い!!///)では、だるまさん」
「毎日大志にあたしの靴を舐めさせる」
大志はだるまの名前を黒く塗り潰した
「じゃー次の質問です、あなたにとってAll Arounderとは…」
「井上、面接はもういい」
大志は井上の肩を叩きながら言った
「何で?」
「どうせ"大志を酷使するための過程にすぎない"とか言うに決まってる」
「…まぁ、そうだな。
よっしゃ、そんじゃー面接終了」
井上はパンッと手を叩いた
「次は実技試験な」
井上と大志はテーブルを前に出すと、試験内容を説明した
「まずは腕相撲だ。
俺と大志に勝つことが条件…やっぱ力は大切だからな」
そう言うと、井上はテーブルに肘をついた
「よし姫ちゃん、掛かってこい」
『わかった』
姫も肘をつくと、井上の手を握った
…姫ちゃんの手、マジ綺麗~///
本気出せるわけねーよ、ほっほっほー
「レディー、ファイッ」
大志の声で、姫は渾身の力を入れた