テキストサイズ

All Arounder

第37章  Suggestion



―――――――――――
――――――





「ご飯、ご馳走様っした」




「いいえ~、三休の料理が食べたかったらいつでもおいでよ?」




『はーい、今度はハンバーグ食べたい』



ご機嫌に手を挙げる姫の腕を、大志は下ろした





「よし、また作らせるね」



『ありがとうございますっ』




三人は靴を履くと、寺の外へ出た


「んじゃー、時間割いてもらってすまねー
またな」



「うん、またね」




「ありがとうございました」





小泉は出ていく三人を、手を振りながら見送った





「…」




別に



大丈夫だよ







「大志…」





ただ





ちょっと寂しくなっただけ…














三人の姿が見えなくなると、小泉はその場に腰を下ろし



しばらくの間


目を瞑った















ストーリーメニュー

TOPTOPへ