テキストサイズ

All Arounder

第39章  Goddess Or Ghost




―――――――――――
―――――――――――




「…重い」




変な重みで、井上は目を覚ました



まず目に飛び込んできたのは、木製の天井


左右を交互に見てみる限り、どうやらここは小屋のようだ






「…ん?」




下を見てみると、何かが腹の辺りに乗っかっている




栗色の、長い髪






…美人妖怪女…!!?





「うおおおい!!!??」





井上はすかさず飛び起きた



そのせいで、女の頭はゴンッと床に落ちる





「いったぁ…」




女は額をさすりながら、井上の方を向いた




「おら掛かってこいよ!!俺は喰われねーからなあ!!」




そう言いつつ、井上は銃…ガーランドを探した


しかし荷物はどこにもない





非常事態に、パニックになっていると


女は口を開いた













「うっさいなあ!!!」





「…」




井上はピタリと黙る




よく見てみると、女は人間だった



大きな瞳に長いまつげ、小さな鼻にプルプルとした唇…


あまりに整い過ぎた顔立ちに、違和感すら覚える





「…やっぱし妖怪…!!?」





「誰が妖怪じゃボケナスが!!!」










ストーリーメニュー

TOPTOPへ