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「いや、悪い悪い、葵が朝からえっちしたいって言うからよー」


朝食を取りながら、井上は笑って言った




「うちは何も言うてへんわ。
退斗が勝手にがっついて来たんや」




葵は照れ臭そうに、食パンにジャムを塗る





『熱々だね』



「いや、オレらの方が熱々だ」




変なところで意地を張る大志に、井上は鼻で笑った





「なんなら、どっちが激しいプレイに持って行けるか勝負すっか？」


「望むところだ」




「せんでええわ!!!」






たく…と葵は食パンをかじり、姫に話を振った




「姫ちゃんは、どやったん？」



『え？』




「だから、大志君と、なあ///」





姫は上を向いて考え出した







『なんか、優しかったよ』






「姫ちゃん、それは大志がいい人ぶってるだけだ。
ほんとはこいつ、泣かせ…」

「黙れ」






やんややんやと騒ぎ、朝食を取り終えると


もう食料品が尽きかけていることに気づいた





「あ、買い出し行かねぇと」





「じゃー最初に発見した大志が行ってこい」




井上はソファーに寝転がってそう言った





「お前が行けよ」




「やだねー」





大志と井上の睨み合いが始まる


見兼ねて葵の鶴の一声







「みんなで行けばええやろ」




『わーい』