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All Arounder

第50章 Difference In Age






ほんとうに


一体どうしたらいいんだろうな…





「美空ちゃん…嬉しいよ」




それだけ言うと、美空は抱き着いていた力をさらに強めた





「でも、さ。
美空ちゃんまだまだ若いんだから…俺なんて、もうジジイだし…」




「見えないもん…」




「若く見える?
ありがとう」




「…」



「…」





全く、どうしたものか





この状態のまま、ただ時間だけが過ぎていく






「美空ちゃん…」




「…ぁたし…ね…」




何かを伝えようとする幼い彼女に
そっと耳を傾ける





「がんばってなんかなぃ…無理なんかしてなぃ…
ほんとに…」




美空は、涙を流していた




綺麗な綺麗な雫を


いくつもいくつも


飾り付けて






「ほんとに…小泉さんが…好きだから…」





「…まいっちゃうね」






ほんと


俺があと20歳くらい若かったら、
今すぐ襲っちゃったろうね




だってずるいもん




そんな可愛い顔して


そんな可愛い声して


そんな可愛い仕種して





ゆうひちゃんに…似ちゃって…











「後悔しても…知らないからね」





真珠を指で掬い



その手を滑らせ


顎を持ち上げる






「小泉さ…///」





ゆっくり唇を近づけると




彼女は目をつむった







「…」






俺も


それに沿うように目を閉じた















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