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「ただいまー」




美空が玄関から家に上がると、
リビングからドタドタと足音が聞こえた





「み、美空ぁ～!!」



血相を変えて出てきたのは斉藤


その目は
喜びも怒りも入り混じっている





「お前っ…連絡もしないでどこ行ってたんだよ…!!
もう２日も…どんだけ心配したと思ってんだ!!
そのせいでオレは不眠症になって今朝は事件でヘマするし、階段から落ちるし、飯も喉を通らね…」

「あら美空おかえりなさ～い」



「ただいま、お母さん」




ニコニコとするゆうひに、美空は笑い返した



「オレを無視すんじゃねぇ!!」





無茶苦茶に当たり散らす斉藤をよそに


ゆうひは美空に尋ねた





「一体どこ行ってたの？
心配しちゃったよ…」





「ごめんなさい…
あのね…」




美空は少しもじもじしながら、ゆうひの目を見据えた




「どうしたの？」



「…彼氏できた///」



「何だとー!!!???」




大声を張り上げる斉藤のほっぺをバチンと叩き

ゆうひは美空の手を取った





「ついに美空にも彼氏ができたかぁっ
お母さん嬉しいよ!!」




「美空…お前まさか、その男の家に泊まってたとか言うんじゃねぇだろうな…？」




「ああ、まぁそうなんだけどさ」



「マジかよー!!??」




ショックが大きすぎ、

どこの馬の骨だ
どこの馬の骨だ

と呟く斉藤





「実は今日、来てもらってるんだ」



「何だと!!??」



「きゃあきゃあ///
見たい見たいっ」




ゆうひが騒ぎ、斉藤が身構えていると

ガチャ

と玄関の扉が開いた










「どうもー、美空の彼氏でーす」





「…」


「…」




















え…!!!!????