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一万回目のプロポーズ

第6章 もうやめて




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『Are you a famous actor, aren't you ?』




「そりゃあ見たらわかるっしょ、俺みたいにセレブな俳優、疑う方がおかしいから」





あたしは俊司の足を踏ん付けた




「いでぇ!!何でだよー?」




『ちゃんと英語で返せ!!
しかもそんな子憎たらしい俳優のセリフなんて、教科書のどこにも書いてないからね!!』




「遊び心だろ?
明奈は固いなぁ」






ただいまは英語の授業中



隣の席の人と、教科書の文を読んでいく
という有りがちなことやってます




遊び心?



あたしはこういう時にふざける奴が地味に嫌いなんだよ






『英文読め、英文』




「I like baseball…」




『んなこと聞いてないよ』




ギリギリギリと、踏み付ける












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