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2人乗り

第1章 ふざけてんの?

境内に座ると
直希は急に
こんな事を言い出した




「アキラさぁ~…
こないだまで
付き合ってた先輩と別れて
どれくらいになるんだっけ?」



「ん~…三ヶ月くらい?」



「さみし?」



「そりゃ~寂しいよ~

けど、吹っ切れてるからさ
未練みたいのはないよ?

新しい彼氏欲しいな~って感じ」



「そっか~」



「直希は?
まだ彼女できないの?」



「まだとか言うなよな
男子高は
なかなか難しいんだぜ?」



「はいはい
ごめんなさい(笑)」



「ま、俺・・・
かっこよくないからさ
なかなかな」



「ダヨネ~」



「そんなことないよ
とか、言ってくれよ~
アキラぁ〜」



「だって事実じゃん(笑)」



「まぁな(笑)

あ、あのさ、アキラ…」




「ん~、なに~?」





「いや、やっぱいい」





「なによ、気になるじゃん!」






「うん・・・・」





「ほら、さっさと
言っちゃいなって」









「じゃあ

言うけどさぁ・・





キス…





させてくれない?」









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