2人乗り
第10章 いこうぜ! (最終章)
明るいもんな……
アキラは門限が早く
俺の部屋に居る時間は
大抵明るい
「電気…消して…」
って、よくあるセリフ
あれさ、聞きたいんだけど
聞いたことないんだ
消しても明るいから
意味ないからね
そりゃあ恥ずかしいから
言いたくなるよな・・・
初めてなんだから。
俺だって
アキラのことは
見てたいけど
俺のは見られんの
恥ずかしいから
言いたいよ
電気消してもいいか?って
最近の俺たちは
抱き合いながら
感じ合う
ほんとに感じてる
お互い
感じてるかどうか
確認したりする
ところまでは
時々やってる
でも・・・
いったりはしてないんだ
俺も
アキラも
もちろん
アキラに
俺は入ってない
お互い
嫌なわけじゃないんだ
とにかくチャンスがない…
で、俺は
オープンに
アキラを誘ってみることにした
「アキラぁ~
夜遅くまで、
俺の部屋に居られる
チャンスって
ないのぉ~?
裸になるの・・・
明るいとさ
恥ずかしいだろ?」
「ん?…うん…」
「ココさ
感じられるように
するにはさ……やっぱ
脱がなきゃ」
俺は
アキラをベットで抱きしめ
行き止まりをさわった
「直希…」
アキラは
また少し
恥ずかしそうに
両足を固く閉じる仕草をした
ゆっくり
優しく
アキラの足の間に
俺の足を入れて
隙間をつくり
俺は
行き止まりを
触り続けた
しばらく黙ってたアキラが
俺の手にストップをかけた
私の話、ちゃんと聞いて?
って言うように
「お祭り…
お祭り行くって
ママに言ってみようかな…」
「おっ!いーじゃん!
いーじゃん!」