2人乗り
第10章 いこうぜ! (最終章)
アキラを家まで送る帰り道
2人で神社に寄った
自転車をとめて
神社の裏の石まで歩いていると
アキラが変なことを言いだした
「直希・・
私・・いつもと一緒?」
「うん、おんなじ
かわいいよ」
「そーじゃなくて・・
変じゃない?」
「変じゃないよ。
どうしたんだよ」
「ママに・・バレない?
しちゃったこと・・」
「・・・大丈夫・・
だと思うけど・・」
「ちょっとね、足痛いの」
俺は、アキラの耳に
口を近づけ
小さな声で
「ずっと、足開いてたから、
筋肉、おかしく
なったんじゃないか?」
って言うと
アキラは目をまん丸にして
「も~~…」
と、俺の胸を両手で押した
その両手をつかんで
アキラを引き寄せ
しっかりと
抱きしめた
アキラはおとなしく
俺の胸の中に
おさまる
「アキラ・・・これからも
ずっと、一緒にいよーな?」
「うん」
「今日、ありがとな
アキラ、初めてだったろ?」
「……うん…」
「シーツにさ、血がついてた」
アキラは俺の胸に
更に顔をすり寄せて
恥かしがった