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美幸「どうしたんですか」
サンタ「なんや。ここの駐車場、急に遮断機が降りてきてな、バンパーに傷が付いたんや」
美幸「ええ、本当に、それは酷い。それで、管理人は」
サンタ「なんや、呼びに行ったよ」
美幸「ああ、クレーム係をですね」
サンタ「クレーム係。違うわ、責任者呼んでこいっていったんだよ」
美幸「ああ、なるほどね」
サンタ「なんだよ、君は」
美幸「ええ、私ですか。私はこういうものです」
そういって、美幸は、サンタの後頭部を鞄で殴りつけた。サンタは、崩れ落ちるように、オープンカーの後部座席に頭から突っ込んだ。そこに、支払いを済ませてきた、２人がやってきた。
有香「なによ、どうしたの」
美幸「うん、私が殴ったの。鞄でだけどね」
有香「あんた、殴ったって、なにやってんのよ」
美幸「見れば分かるじゃん。拉致したの」
有香「拉致って何考えてんの」
美幸「何も考えてないよ」
有香「とにかく、逃げよう」
美幸「逃げる、まさか」
有香「じゃ、どうすんの」
美幸「行きたいところあるからさ、みんなで行こうよ。このオープンカーで」
有香「いくわけないじゃん」
涼子「捕まったら」