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性教育学校

第20章 文化祭準備



「今日で結構進んだな~
明日早めに完成するかも」


ガタン

「………!?」

音がして
勢いよく振り返った

「みなみ…
まだ残ってたのか?」

渓人だった
かばんを取りに来たのだろう

「点検あるから……」

またすぐに
道具の整理を始めた

さっきの事があって
あたしは少し冷たく接した

(渓人…なんであんな普通なの…
あたしがどんな思いしたのか考えてよ…)


「そっか、頑張れよ」

渓人は教室を出ていった

「何よ……
なにもなかったかのように……っ」

悔しさと悲しさで
涙だ出てくる

(なんで渓人のことで……
あたしいつも泣いてんだろ……)

「うっ…うぅ」


「みなみちゃん!
こっちの点検終わっ…」

あたしが泣いてる時
ちょうど裕希くんが来た

「どうした?」

「…なんでもないっ………」

泣き止もうとしても
涙は止まってくれない


「…泣くなよ」

裕希くんが
後ろからあたしを抱き締めた

「渓人の事……だよね?」

あたしはコクンと頷いた

「……たし、渓人好きでいるの…
キツいかなぁ……っ」

声がすごく震えた
渓人を思うのが今は辛くて仕方がない



裕希くんは
あたしを振り向かせて
顔を近づけて来た


「………っ」

激しいキスをする
舌があたしのなかで暴れてる

「…んっ…んん」

あたしは嫌がる事なく
裕希くんを受け入れて
キスに答えていた




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