性教育学校
第28章 距離
「…莉乃」
「さっきはごめん…
ただ嫉妬ってゆうか…
迷惑だったよね…ごめんね」
「ちが…っ!」
あたしは莉乃に抱きついた
「違うよ莉乃…
あたしが悪いの…莉乃は謝らないで…っ」
莉乃は黙ったまま
あたしを握り返してもくれない
「迷惑なんて思った事…1度もない…っ
あたし不器用だから…
渓人と色々あって…一人で抱え込んで…
莉乃を傷つけてたの
全く分かってなくて…っごめん莉乃っ」
自分でも何を言ってるのか
分からないくらい
途切れ途切れで言った
涙も止まらない
「……っみなみも悪くないよ」
やっと莉乃は喋った
声で分かるよ
莉乃も泣いてるんだ
「あたしが
わがまま言って勝手に怒っただけ…」
お互いに謝りあった
最後には泣きながら笑った
喧嘩したことを
笑ってなくすことが出来るって
本当に親友とじゃないと
出来ないことだよね
あたしと莉乃は
親友だけど、家族でもある
「みなみ…これからも
ずっと親友だからねっ?」
莉乃っていう
大事な親友に出会えて
あたしは幸せです。