性教育学校
第31章 真実
「……っあ、ごめん…」
戸惑ってるみなみ
自分がよく分からなくなった…
その日を境に
俺はみなみから距離を取った
一人でずっと考えていた
今の俺は
みなみを幸せに出来ないって
自分で自分を
コントロールするのが難しいって…
先生を見るたびに心が痛む
決して、もう好きじゃないのに
こんな気持ちのまま
みなみと付き合ってて…
みなみを好きでいていいのか
分からなくなった
きっと
こう考えてる間も
みなみは悲しんでる
そんなこと分かっていた
俺はどうすればいいか
自分で決断も出来ない…
そんな日が続いていた
ある日みなみが授業中に
倒れたって聞いて
すぐにでも駆けつけたかった
でも
俺にみなみを心配する
資格なんてない
その日の放課後
俺はみなみに呼ばれた
みなみをちゃんと見たり
話したりしたのは久しぶりだった…
泣きすぎて赤く腫れた目
それに…痩せてた
全部、全部俺のせいだ
「別れよ…?」
みなみの一言を
俺は素直に受け入れられない
振られて当たり前だったのに
今にも泣きそうになる俺
歯食い縛ってないと
涙が頬をつたりそうになる
「大好きだよ…渓人…っ」
思いっきり涙をためて
笑顔で振る舞ったみなみ
辛そうな、苦しそうな顔してるくせに
強がって笑顔を見せてる
引き留めたい。
俺だって…好きだ
みなみの背中を
ただ見つめることしか
出来ない
俺…いちから変わるから…
ちゃんとけじめつけたら
今度は俺から伝える
『好きだ』って
「…ごめん……な……っ」
ずっと続くと思ってた幸せ
それを俺が壊した
自分の過去のせいで。
切れたようで
まだ繋がっている
みなみと渓人の恋心