性教育学校
第39章 戻れない
「あたしの…ばか…最低…っ」
自分を責めるしかない
大事な友達…?家族…?
違う…裕希くんはもっともっと
大事な存在
そんな人に嫌われちゃったかもしれない…
もう…
消えてなくなっちゃいたいよ…
「なんで泣いてんだよ…」
冷めた体が
渓人のぬくもりで
一気に温かくなる
あたしは渓人と
幸せになってもいいのかな
そんな権利…あるのかな
どうしたらいいか
もう分からない…
泣いてるあたしに
それ以上なにも聞かないで
ただ優しく抱き締めてくれる
渓人の腕の中で
ほっとしてる自分がいて
この幸せがなぜか…
だめに思えちゃって
こんなに近くに
好きな人が…渓人がいるのに
独り寒いところにいるみたい