めぐみ【萌未】さんの作者ニュース

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またしばらく。。。

こんにちは。

 空の記憶がひと段落したところで、また姉妹サイトで活動してきます。
 今日から連載させて頂く新作のご案内を少し。

【白桜記(はくおうき)~禁断の恋は愛と憎しみの狭間に~】

☆ あいつが側にいなければ、俺は駄目だ。それほど彼を求めているのに、どこかで、また俺はあいつを滅茶苦茶にしてやりたい、あの取り澄ました男が泣いて俺に縋って許しを請うところを見てみたいと思っている。
 あいつは俺にとって、一体、何なんだ!?~


佐伯信頼(のぶより)は河北藩を統べる藩主だ。父の死により幼少で藩主の座についた
信頼には、聡一郎というお側去らずの近習がいた。
聡一郎は信頼の守り役-教育係であった榎木盛綱(えのきもりつな)の一人息子である。
信頼より一つ年上の彼は幼いときから信頼の側に上がり、小姓として仕えてきた。
勉学も剣術の稽古も二人はいつも一緒に過ごしていた。
兄弟のようにして育った二人。

だが、信頼の聡一郎に対する気持ちは複雑なものがあった。
すべてにおいて信頼よりも優れ、真面目一途、いわば優等生の聡一郎に
果てしない憎しみを感じることがあるのだ。
その一方、聡一郎がいつも側にいなければ落ち着かず、何も手に付かない。
聡一郎を強く求める気持ちと憎む気持ち-相反する二つの感情が常に
信頼の心には渦巻いていた。

一方、聡一郎は年の割に老成して落ち着いているくせに
奥手で、信頼に女の話題をふられただけで、真っ赤になって狼狽える。
そんな聡一郎をからかうのも信頼はまた楽しい。
どこかで、この一つ年上の幼なじみを虐めてやりたい、滅茶苦茶にして
やりたいという嗜虐的な想いがわき上がってくる。

肝心の聡一郎は主君のそんな暗い情動も知らず、
ただひたすら信頼を大切に思い心を込めて仕えていた。

そんな二人の関係がある日、劇的に変わる出来事が起きて-。

☆☆☆☆☆


また、こちらにも必ず戻って参ります。
 どうぞよろしくお願いします。
 


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