NEWめぐみ【萌未】さんの作者ニュース

今度うまれ変わるなら、男に。涙ながらに死んでいった娘の心は

こんにちは。

 作中で、人妻が若い男と不倫した挙げ句、夫に手討ちにされたという逸話が入っています。
 その人妻が息を引き取る間際の台詞は、実は私が韓流時代劇 妖婦 チャン・ヒビンで聞いた言葉をヒントにしました。

 国王粛宗の最初の王妃は二十歳くらいで亡くなりました。あいついで二人の王女を生んだものの、二度とも死産でした。

 王妃自身も二人目の王女を生んだ直後、難産で亡くなりました。その時、
【今度、生まれ変わるなら、貧しくても良いから、男に生まれたい。自分の意思で自由に生きられる男として人生をやり直したい。女に生まれても良いことなんか一つもない、ただ哀しくて苦しいだけだから】
と涙ながらに息を引き取るシーンが印象的でした。

 今のように女性の自立や人格が認められていない時代、特に貴族の娘として王妃となった彼女はただ王の御子を生むことだけに存在し、子供を産む道具のように見なされていた-その悲哀に満ちた言葉に思わず涙したのを憶えています。

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