NEWめぐみ【萌未】さんの作者ニュース

正室と側室。女であれば、誰しも夫のただ一人の女でありたい

こんにちは。

 今日の部分を更新していて、ふと源氏物語を思い出しました。
 もちろん書いた当時は意識もしていなかったと思いますが、
 源氏の冒頭、桐壺帝の寵愛の厚い桐壺更衣にひたすら嫉妬する
 弘徽殿女御がいましたね。
 秀信をめぐっての定子と月姫は何となくあの関係に似ているよう
 な気がしてなりません。

 定子は秀信とは政略で結ばれた妻ですが、恐らく夫のことを
 愛しているのですね。
 だから、月姫にそこまで嫉妬する。
 女であれば、誰しも夫のただ一人の女でありたい。
 それゆえに、夫が愛した他の女を憎むわけですが、
 それを表に出しすぎると、男の気持ちはかえって別の女に傾いて
 ゆくことになります。
 哀しい現実です。
 定子はそれに気づいていないのか。それとも気づいていても、
 憎しみを抑えきれないのでしょうか。

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知らなかった、身体で感じる快楽がこんなにも深く激しいなんて。
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