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リレー小説

自由参加です。どんどんどうぞ。
なお一切の私語禁止でございます。参加していいですか?等挨拶も必要ございませんので!

それではスタート!


それは、ある雨の日の午後のことだった。
21 違う!!あれは俺の記憶ではない!俺の…俺の記憶では…


…では、いったい誰の?!



俺は…誰だ?
22 その刹那───。




俺の記憶、そして意識が誰かとシンクロする。


23 「……うっ………ぁあ…っ!!」


頭に激痛が走る。


信長はそれを笑って見ていた。



なんだ、なんだこの記憶は。



「…………っーーーーーー!!!」
24 自分が、サバイバルナイフと
ピストルを手に、人をたくさん
殺しながら、逃げる記憶━━

途中でふと鏡を見ると、自分の顔は、
あの14歳の指名手配犯と同じだった。


頭が‥割れるように痛い‥!


「なぜお前がFBIを追われたか、分かったか?そう、お前はいわゆる‥‥」


そこまで言うと信長は、
声を出さずに口だけ動かした。


『マイノリティー・リポート』
25 「……っはっ……」



その言葉が、聞こえないはずの言葉が、頭に響いた時、俺の顔に浮かんだのは、


笑み。


26
窓ガラスに映った俺の顔は

醜く歪んだ笑みを浮かべている。


誰なんだ?

こいつは?


こんなの俺の顔ではない!

俺はこんな顔をした奴なんか知らない!!

27
知っているかどうかは問題ではない、と信長が云った。

「〝記憶〟の話に戻ろうか。君だって寝ている時に夢を見たことくらいあるだろう。目が覚めてからも夢の記憶はある。しかし夢は現実じゃない。記憶に在るからと云って、其れが現実とは限らないんだよ。同様に」

記憶に無いからと云って現実でも存在しないとは限らないのさ、と信長は云った。

「いい加減、認めるがいい」

口の端に加虐的な嗤いを浮かべながら、信長は一歩踏みだした。

28 「お前があのときの殺人犯だろ!」

「何を言っている?」

俺があの少年を追っていたのだ。

信長も知っているはずだ。

信長が突然、殴りかかってくる。

俺は前かがみにその拳を避けると、信長がすぐさま、後ろに周り。俺は腕をとられ、締めあげられる。

チクリ!

俺の腕に注射のようなものを刺された。

「何を・・・する・・・?」

意識が朦朧としていく。

「お前・・・いや、正確にはお前の意識に転送して逃げ込んだ殺人犯よ、遂に証拠を掴んだぞ」

「お前のために俺は大切なものを失った」

ああ、そうだった。

信長はあの事件で大切なものを失った。
29
それはうまい棒チーズ味だった。

30 バラバラに砕け散ったそれを見て、やつは震えていた。


その顔は今でも目に焼き付いて離れない。


信長はチーズ味しか食べない。
しかもそれは最後の1本だったというのに。
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