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リレー小説

自由参加です。どんどんどうぞ。
なお一切の私語禁止でございます。参加していいですか?等挨拶も必要ございませんので!

それではスタート!


それは、ある雨の日の午後のことだった。
31 「くそう! 犯人め! なんてことを!」
 信長は奴に踏み砕かれたうまい棒を見て頭を抱え泣いていた。

「最後の最後の一個だったのに!」

 膝を付き地面をこぶしで殴りながら信長は歯を食いしばりこうつぶやいた。

――必ず仇を取ってやる
32 信長には、事件が発生すると必ず行う儀式があった。捜査を始める前にクレーンゲームでうまい棒チーズ味を獲るのだ。
そして、捜査に行き詰まった局面で、そのうまい棒を食べる。
信長にとってうまい棒とは、ただ単に好物というだけではなく、行き詰まった局面を打開するためのキーアイテムなのだ。

信長はいつも口癖のようにこう言っていた。

「うまい棒が僕を事件解決に導いてくれる。でも、クレーンゲームで獲ったチーズ味のうまい棒でなければ意味が無い」
33
意識が朦朧とするなか、俺は必死に言葉を発した。


「……そんなっ………

コーンポタージュ味じゃ、だめなのか…?」


俺はスーツのポケットから、昨日会社の女の子からもらったうまい棒コーンポタージュ味を信長の前に差し出した。

34 「コーンポタージュ味…だと?」



信長は恐ろしい笑みを浮かべた。

「…笑わせてくれる。
俺が欲しいのは…チーズ味だけだっ…!!」
35 「そして仮にお前の差し出したそれが
チーズ味だとしても…

クレーンゲームで獲った物しか
俺は認めない!!」



そう言いながら、信長は俺の髪を掴み引っ張り上げる。


そして俺の耳元に口を寄せると、こう囁いた。

36
「トイレに行きたい」

37 「…もっとも…俺がまだ知らない新しい味をお前が知っていて、その味が俺の中でチーズを越えることが出来れば…新しい相棒に迎えてやらなくも無いがな」
38 「……っは?」


「…トイレに!!トイレに行かなくてはっ!!

二枚重ねのローズの香りのトイレットペーパーをせっかく持参してきたのに!!」


…そうだ。こいつは異常にトイレに対しての執着も強いんだった。

トイレに行きたくなると途端豹変してしまう。
39 俺は朦朧とした意識のままポケットの中を探り、鍵を信長に手渡した。

「トイレは…玄関を入って…右だ」

そして、そのまま意識を失い、その場に倒れ込んだ。
40 「起きて‥」

━━ん‥?女性の声が聴こえる‥‥
レスが上限に達しています。
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