
この薄闇は景色なのか
それとも
萌の心の内なのだろうか…
読みながら広がる目の前の色は暗く、きれぎれの萌の語りは零れるはしから消えてゆくような儚さを感じさせ胸がつまります
混乱、恐れ、悲しみ…今の萌を包むのは負の感情ばかり
それを支える美弥子さんもまた…
そしてスポットライトがあたるように巽さんの棺に寄り添う憔悴した柊が浮かび上がるのです
けれど
『姿も声も
昨日までと違う
すごく大人に見えて』
と柊を思う萌に無くした時間の重さを感じながら、いよいよ登場したケンタロウを廻る謎へと心が逸ります
この絶妙な展開と区切り…脱帽です
更新ありがとうございます!
怖い、と感じる萌が哀しい…