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昨夜、シグマは『学校に通いたい』
と言うベルに

『16歳の誕生日に結ばれる事』
を交換条件として

血の約束すれば望みを叶えると言ったのだ。

浴場に緊張感漂う空気が流れる。
シグマはベルを見つめて昨夜の返答を求めた。

先程の侍女が戻ってきて、シグマに頷いてみせた。

◆ベルの回想◆
日中、ベルはソニアの元に訪れ
シグマと『血の約束』を結ぶ事について相談した。

ソニアは驚いた表情をして「約束は必ず守らなければ死を意味する」と教えてくれた。

シグマはルールに囚われすぎる所がある人だから、ちゃんと話し合って「血の約束」は結ばない方が良いと助言された。

ソニアは心配と不安に満ちた表情でベルを見つめていた。

シグマが指を鳴らすと、大理石の洗い場にカウチソファーが運ばれてきた、小さなテーブルの上には誓約書とシルバートレイの上にナイフが用意されている。