With the king…
331
bell📘
いま結ばれるなんて、昨日は言ってなかった。
332
sigma⚔
そうだな。
コレは選択肢があるようで無い不自由な選択
オマエは今結ばれるか先延ばしにするかどちらかを選ぶしか道はない、どうする?
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シグマはカウチにドカッと腰を下ろし、ナイフをもて遊びながら、鋭い視線を飛ばし「早くしろ!」と、急かした。
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sigma⚔
何を悩む必要がある?
答えはとっくに決まっている筈だ。
まさか、結ばれずに済む方法があると思ったのか?ダハハハ…オレはそこまで御人好しじゃない
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ベルは全身が震えていた。
シグマの言う通り、不自由な選択からどちらかを選ばなければ、最悪の結果しか残されていなかった。
死…それだけは避けたい
ベルは覚悟を決めた。
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bell📘
ち、血の…約束を結びます
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sigma⚔
ほぉ、そうきたか…
オレはどっちでもベルと結ばれるから関係ないがな。
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シグマは立ち上がり、ナイフで自身の親指を切りつけ、誓約書に血判を押した。
そのまま、ベルに近づいて手のひらを取り同じように指先を切り付けた。
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bell📘
ッ…ハァ、ハァ
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ベルは痛みと指先から流れ出す血を見て一気に蒼白になる。
ふらつくベルを抱きかかえカウチに座らせ、血のにじむ指を掴んで血判を押させた。
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