おうさまの金曜日・窃取篇
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ビアルネス
もう!ちゃんと聞いてる?
ずっと喋ってたら喉渇いちゃった…飲み物買ってくる
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ビアルネスはベッドから下りて、病室を後にした。
シグマはスマホを操作してみる。
チョン、チョン
指先でテキトーにアイコンをタップするが、よく分からなかった。
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シグマ(獅真)
ハァ〜全く理解できてない。クソッ
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しばらくすると、ビアルネスが戻ってきて缶コーヒーを手渡された。
条件反射的に受け取ったのだが…
缶コーヒーとにらめっこしていると
ビアルネスがプルトップを開けてくれた。
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ビアルネス
何も分からないんだね…
おじさんの居た世界はどんな所なの?
スマホも無いんでしょう
誰かと連絡するときはどうしてるの?
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シグマ(獅真)
直接会って話す。
急ぎでなければ手紙を使いの者に運ばせる。
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ビアルネス
時代劇みた〜い
って事は移動は馬とか歩いて行くの?
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シグマ(獅真)
そうだ。それ以外にも船がある。
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ビアルネスはシグマの返答にクスクス笑っている。
シグマは小娘に小馬鹿にされてムッとした表情でスマホをいじっている。
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ビアルネス
あ、そうだ!
おじさん、一緒に写真撮ろ
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