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おうさまの金曜日・窃取篇

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看護士(ルネス)

私も守る者がなければ、アナタと一緒に行きたい

ビアルネスが少し羨ましい…

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ルネスがそう言うと
シグマに強く抱きしめられた。

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シグマ(獅真)

それなら、オマエも一緒にオレと来るか?

いつでも抱いてやれるし、結ばれる事も出来る

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看護士(ルネス)

もぅ、話ちゃんと聞いてた?

アナタとは1回だけのお遊びよ…

でも、そう言って貰えて嬉しいゎ…こんな風に大切にされたのは初めてだったから

シグマ…この瞬間だけ

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「愛しているわ」

聞き取れないほど小さな吐息のような声で囁いた。ルネスは声を押し殺して泣き出した…

シグマは静かに泣くルネスに動揺しながら、抱きしめてやる事しか出来なかった。

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2人の間を引き裂くようにLINEの通知音が病室に響いた。

シグマはスマホを手に取り、たどたどしい手つきで操作する

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シグマ(獅真)

ビアルネスがコッチに向かっている。

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ルネスはシグマからスマホを奪い、ササっと操作してシグマに手戻した。

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看護士(ルネス)

ココを押して返信してあげて

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その後ルネスは手早く着替えて、身だしなみを整えてから、リネン室から新しいシーツを持ってくると手際よくベッドもキレイに整えた。

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