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おうさまの金曜日・窃取篇

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看護士(ルネス)

コレでよし。

シグマ…分かってるとは思うけど、ビアルネスにはこの事はナイショよ。

じゃ、ぶじ帰れるように祈ってます☆

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シグマ(獅真)

あぁ、ルネス…オレも

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ルネスはシグマの口唇に指を立てて言葉を遮ると、せつなげに微笑んで病室を出ていった。

(オレも愛してる。
ルネス…しなやかで優しい女)

シグマは鳩尾のあたりがジリジリと痛んだ。

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◆ビアルネス◆
ビアルネスはシグマの病室に小走りに向かっている途中でハッと我に帰った。

(こんなに息切らせて行ったら、ビーがワクワクして来たってバレちゃうトコだった)

ふぅ…っと息を整えた

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トイレに行って、汗をシートで拭いて、メイクも直してバッチリ決めてから、涼しい顔をして病室のドアを開けた。

シグマは窓際で腕組みをして立っていた。

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シグマ(獅真)

遅かったな…その髪どうしたんだ?

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ビアルネス

イメチェンしたくなったから、バッサリ切ってみたの。ど〜ぉ?可愛くなったかなぁ

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サラサラのロングヘアーをバッサリと切り落とし、ショートボブにイメチェンしたビアルネスは、シグマが初めて噴水の前で見かけた彼女そのものだった。

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シグマ(獅真)

あぁ、よく似合ってる

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ビアルネス

えへへ、ありがとう。

あ!LINEの返信、メチャ早くてビックリしたー

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