一度だけ抱いて~花は蝶に誘われてひらく~

完結

[作品説明]

小紅(おこう)は15歳、上州屋という江戸でも指折りの呉服太物問屋の一人娘で、
気儘に暮らしていた。
ある朝、目覚めてみたら、父は岡場所の若い女郎と駆け落ちしていた。
しかも、父は若い女に貢ぐために方々に借金をこしらえていた。

そのままであれば、借金の形に吉原遊廓に身を沈めなければならないところ、
父の弟難波屋武平が救いの手をさしのべてくれる。
叔父の養女となり、血の繋がらない息子順平の婚約者となった小紅。

だが、一つ屋根の下で暮らす中に、小紅と若い叔父武平は次第に互いを男女として意識し始めるようになる。
〝私を一度だけ抱いて、叔父さま〟
だが、やがて、哀しい別離が2人を引き裂いた。

叔父の死後、順平の執拗な求愛から逃れるため、難波屋を出た小紅の前に
現れたのは何と、浮世絵にもなっている人気美形女形、板東碧天だった!
江戸中の女という女を夢中にさせる美男がどういうわけか、小紅にベタ惚れ。
しかし、この碧天には何やら秘密がありそうで-。

小紅と碧天の波瀾万丈の日々が始まる!

江戸時代末期、幕末を舞台にひたすら愛する男を想い続けた少女の生き様を描きます。

☆ 〝心花〟の京屋市兵衛やお彩も脇役として登場、その後の彼等も描きます。☆
☆ 途中では歴史上のあの有名人もゲスト出演します。
☆ 数年ぶりに書いた江戸物、時代小説です。
  試作のつもりで書きましたが、いつものように全力を注ぎました。
  最初は戸惑う部分も多かったですが、書いている中に懐かしい江戸の町に
  帰ってきたような気分になりました。
  良かったら、ご覧下さいませ。☆

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