妄想

完結

[作品説明]

今日もあの男は、スーツ姿で電車内の出入り口付近に立っている。日経をせわしなくめくって何が面白いのだろう?スポーツ新聞の裸の方がよほど、楽しいはずなのに。だが見れば見るほどカッコイイ。贅肉という言葉は彼の辞書にはないはずだ。だが「声はかけられないよな」優紀はそう思い、月の物が近い時期に、必ず掻痒感が出る乳首に意識を集中した。

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