~初恋~
第24章 社員旅行~優しさ~
平岡ちゃん…ありがとう…
「く…ぅ…」
俺は悔しさと、平岡ちゃんの優しさが身に染みて男泣きしてしまった
大の大人が恥ずかしい…
けど…何故か恥ずかしいと思わなかった
イスに座ってる俺を抱きしめて頭を撫でてくれる平岡ちゃんに心地よさを感じて…
ふと、見上げると平岡ちゃんも泣いていたんだ
その泣き顔がすごくきれいで…少し俺は見とれていた
このこは人の為に一緒に泣けるんだ
俺はこんな女に初めて出会った
平岡ちゃんみたいな女は初めてだった
それから正式入社時に、人事部にお願いして平岡ちゃんをそのまま俺のいる部に配属にしてもらった
あのコンテストの日からもうすぐ1年
平岡ちゃんはあの日の事…覚えてるんだろうか?
あっ…つい思い出に浸ってたら15分もたっていた…
そろそろ部屋に戻ろう。
部屋に戻るとみんな荷物をまとめていた