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~初恋~

第39章 心太の過去


那奈に新しい彼氏ができた事もそんぐらいの時に知った



それから俺はいろんな女と遊んだ


名前もしらない女と寝た日だってあった


だけど…心に空いた穴が塞がることなんてなかった



何やってんだろ俺は…



それからはパタッと女遊びは辞めた




それから数ヶ月して、美里と陽先輩達の卒業式の日




陽先輩に呼び出された


「やっぱりはなしておこうと思って…」
そう言って陽先輩はあの日の事を話だした



陽先輩は1年の頃から美里が好きだったらしい。俺と付き合って、諦めようと思ってたんだけど


ある日美里に相談されたんだって




俺は美里を抱いたあといつも寝言で


「那奈…」


って呼んでいたらしい



辛そうな美里をみてられなくてあの日は陽先輩が押し倒したって教えてくれた




原因は俺だった



酷いことをし、無意識に美里を傷つけたのは俺だった




美里に謝りたかったけどもう学校を後にしていて謝れなかった



それから1年後たまたま道端で美里に会ったんだ


俺は謝った


美里は昔と変わらない笑顔で


「誰かしらないけど那奈って子と幸せになんないと許さないからね!」



そう言ってくれたんだ


陽先輩とは別れたって言ってた


遠距離は難しかったって


けど夢に向かってがんばってる美里は充実してるっていってた




これが美里と俺の間であった全て



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