ひねくれショタと変態大学生の平和的日常
第8章 それぞれの過去 三
「もう草風はいませんよ」
ん? これは本田の声か? そんなことを言うってことは五十嵐先生の気配に気付いていたのか? 微妙な気配の消し方で、上手くはないけど下手でもなかったのに。やっぱり本田、こいつもただ者でないな。
「やっぱり気付いてたんだ」
そう言って出ていく五十嵐先生。どちらにもなんとも言えない空間が出来上がっている。
取り敢えず、俺はばれていないようだな。
「ええ、まあ。ところであなたの目的はなんですか?」
「ふふっ、やっぱり君は優秀だね。君が知りたいのは誰を狙っているかでしょ? 教えてあげるよ。僕が狙っている人物は……三人いる」
「三人……?」
会話の内容からこの二人には面識があるみたいだ。いい関係とは言えないみたいだけど。
「その三人とは目的が一致している三人ですか? それとも目的は違うがこの学園に三人いる。という三人ですか?」
成る程、的確な質問だな。一番答えさせるのに最適な質問だ。
「そうだよ。答えは後者の意見だよ。君はやっぱりすごいね。あの頃のままだ。いや、あの頃よりもすごくなってる」
何時もの五十嵐先生と全然違うな。キャラが変わってる。どっちっかっていうと変態キャラになってる。
「……」
「だんまりか。まぁ、昔のことを思い出したくないって気持ちも解るよ。だってき「いいから答えて下さい。誰を狙ってるんですか?」」
何やらこの二人には昔なんかあったっぽいな。
「せっかちだね。いいよ教えてあげる。僕の狙いは、仕事上では草風 慎と久保田 深夜。そして、個人的に狙っているのは……本田 隼人。君だ」
ん? 俺の名前? それに、草風。やっぱり五十嵐先生が仙田組の者なのか?
それに、本田……。一体二人の間になにが……?
「……」
「君は、なんで今更って思ってるね。でも、今更なんかじゃないよ。僕はずっと君のことを見てた。そう、今までずっと、ね」
「そんなことは知ってた。だからこそもう諦めたんだと思ってた。けど、なんで今更俺の前に出てくる?」
「それは、俺がおまえを諦めてなかったってことだな」
諦めた、諦めてない? つまり五十嵐は本田の事が好き? そういう意味か?
ん? これは本田の声か? そんなことを言うってことは五十嵐先生の気配に気付いていたのか? 微妙な気配の消し方で、上手くはないけど下手でもなかったのに。やっぱり本田、こいつもただ者でないな。
「やっぱり気付いてたんだ」
そう言って出ていく五十嵐先生。どちらにもなんとも言えない空間が出来上がっている。
取り敢えず、俺はばれていないようだな。
「ええ、まあ。ところであなたの目的はなんですか?」
「ふふっ、やっぱり君は優秀だね。君が知りたいのは誰を狙っているかでしょ? 教えてあげるよ。僕が狙っている人物は……三人いる」
「三人……?」
会話の内容からこの二人には面識があるみたいだ。いい関係とは言えないみたいだけど。
「その三人とは目的が一致している三人ですか? それとも目的は違うがこの学園に三人いる。という三人ですか?」
成る程、的確な質問だな。一番答えさせるのに最適な質問だ。
「そうだよ。答えは後者の意見だよ。君はやっぱりすごいね。あの頃のままだ。いや、あの頃よりもすごくなってる」
何時もの五十嵐先生と全然違うな。キャラが変わってる。どっちっかっていうと変態キャラになってる。
「……」
「だんまりか。まぁ、昔のことを思い出したくないって気持ちも解るよ。だってき「いいから答えて下さい。誰を狙ってるんですか?」」
何やらこの二人には昔なんかあったっぽいな。
「せっかちだね。いいよ教えてあげる。僕の狙いは、仕事上では草風 慎と久保田 深夜。そして、個人的に狙っているのは……本田 隼人。君だ」
ん? 俺の名前? それに、草風。やっぱり五十嵐先生が仙田組の者なのか?
それに、本田……。一体二人の間になにが……?
「……」
「君は、なんで今更って思ってるね。でも、今更なんかじゃないよ。僕はずっと君のことを見てた。そう、今までずっと、ね」
「そんなことは知ってた。だからこそもう諦めたんだと思ってた。けど、なんで今更俺の前に出てくる?」
「それは、俺がおまえを諦めてなかったってことだな」
諦めた、諦めてない? つまり五十嵐は本田の事が好き? そういう意味か?