メイド喫茶へようこそ
第12章 千佳の場合〜ご褒美ください〜
「千佳すごいじゃん!がんばったね♪」
更衣室で奏が後ろから抱きついてくる。
ふたりともブラ姿なんだけど。
「まぁねん♪私が本気出せばこんなもんよ」
「おぉ〜言うね〜!」
私たちの下らないやり取りを聞いて、周りもクスクス笑う。
「ほんとすごいなぁ〜。私なんかMVPなんて絶対なれないんだろうな」
キラキラした羨望の眼差しを向けてくれる可愛い後輩、綾音ちゃん。
「そんなことないよ!綾音ちゃんファン多いよねぇ」
うんうん、とみんな頷く。
sweetのいいところは、女がこれだけ集まっても全然ドロドロしていないところ。不思議とみんな仲がいい。
「ほらほら!おしゃべりもいいけど早く着替えちゃって〜!いつまでもおっぱい出してる人は私が揉んじゃうからね〜!」
かおりさんの一言でみんな「キャーッ!」と声を上げる。笑いながら急いで着替えた。
「お疲れ様でした〜!!」
お店を出たメイドたちはそれぞれ散らばっていった。