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第12章 千佳の場合〜ご褒美ください〜
ドキン…ドキン…
するっ…
オーナーのネクタイを外して机に置いた。
次はワイシャツのボタンをひとつずつ外していく。
ドキン…ドキン…
緊張してうまくできなくて、時間をかけてボタンを全て外した。
はらっ…
ワイシャツの前が開いて、オーナーの胸板が見えた。想像していたとおりの、程よく鍛えられた引き締まった筋肉…
「……はぁ………///」
思わず吐息をこぼして、ワイシャツの中へ手をしのびこませる。
オーナーの少ししっとりした、なめらかな身体…
ぴとっ……
思わず胸に頬をあててしまった。
男の人の、女の人より少し体温の高い、あったかい肌…
オーナーの身体…気持ちいい……
手をすべらせて、ワイシャツを全て脱がすと現れたオーナーの腕の筋肉…その腕、たまらないよぉ…
「抱きしめてください…」
ぎゅっ…
服の上からは感じられない、オーナーの肌の感触に、私はうっとりした。
「……うれしいのか?」
「はいっ…」
オーナーの顔を見つめると、少し困惑したような、照れているような表情をしていた。
オーナーには、面接のときや接客の練習と称して何度か抱かれてるけど…
「オーナーはいつも服着たままだったから…」
オーナーの素肌を感じたい。
ずっとそう思っていたんだ…。