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メイド喫茶へようこそ

第5章 翠の場合~休憩室で秘密のH~

上がりの時間になって、休憩室へ行く。

ちょうど同じ上がりの時間だった斗真くんも休憩室へ来た。



「斗真くん…今日はごめんね」
「え?なにが?」

「さっきの休憩室での態度もそうだし、パフェ倒しちゃったときも…」

「そんなん気にしなくていいって!誰にでも失敗はあるよ。
それに、そういうときフォローするのが俺の仕事なんだし」



仕事……

そうだよね
斗真くんは仕事だから、私に優しいんだ






ポロッ………






「………翠ちゃん?!」



やだ、私泣いてる
も~情緒不安定だ…



「ご、ごめん…なんでもないの」
「なんでもなくないだろ!どうしたんだよ」



もう……だめ
気持ちが抑えられない





ギュッ…





私は斗真くんに抱きついた。





「…私、ずっと斗真くんのこと、好きだったの…!

だから優しくされるとツラい…
素直にうれしいって思えたらいいのに

私、斗真くんにとって、特別になりたくて……」




ずっと言えなかった

言ってしまったら、今の関係が壊れちゃいそうで気持ち隠してた

でももう抑えられないよ





「翠ちゃん……」





斗真くんも私のことを抱きしめかえしてくれた。





「………俺も」

「……えっ…」

「俺も…翠ちゃんが好きだよ」



顔をあげる。
斗真くんと見つめ合う。



「嘘……」
「本当だよ」
「本当に?」
「本当……」



斗真くんの顔が近づいてくる…



チュッ…



斗真くんは私のおでこにキスをした。

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