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メイド喫茶へようこそ

第7章 はるかの場合~ご主人様はまさかの先生?!~

そこにいたのは、うちの高校で数学を教えてる鈴木先生。

まだ20代後半で若くてかっこいい。

授業もわかりやすいし、おもしろいから、大人気の先生。



私も鈴木先生のファンだったけど…

まさかこんなところで会うなんて…!!








「お前、こんなところで何してるんだ…まさか、その格好……
ここで働いてるんじゃ……?」



言い逃れできる状況じゃない

どう見ても、私、メイドだもん!



「………………」


「………そんな…」



うつむいて、何も返事をしない私を見て、鈴木先生は力なくつぶやいた。










「あの……」



声をかけてくれたのは、響子さん。

『sweet』のベテランさんで、おっとり系のお姉さんタイプの人。



「よかったら、VIPルームにいらっしゃいませんか。
ふたりでお話があるようなので…」



私たちの気まずい雰囲気を察してくれたみたい。



「あ、あぁ…そうですね。…香坂とちょっと話がしたいので……」

「かしこまりました。
じゃあ、はるかちゃん、ご主人様をご案内してね」



響子さんは私の肩をぽんっと叩いてその場を去った。

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