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メイド喫茶へようこそ

第7章 はるかの場合~ご主人様はまさかの先生?!~

扉の向こうからは、賑やかなお店の声が聞こえてくるけど

誰もいないVIPルームは、しーんと静まり返っていた。



私と先生は、無言でソファに並んで座った。





「…いつから働いてるんだ?」





先生が静かに口を開いた。

少し落ち着きを取り戻したのか、さっきみたいな戸惑った声ではなかった。

いつもの、優しい、鈴木先生の声。






「……二週間前からです」

「そうか…。うちの学校がバイト禁止なのは知ってるよな?」

「…………はい…」

「しかもこんなバイト…
バレたら停学じゃ済まないかもしれない」






………じゃ…退学?!



頭が真っ白になって、心臓がドキドキする。

軽蔑したような目の友達の顔。

がっかりと落胆して、失望した目の両親の顔。

そんなことが頭に浮かんだ。





私……もう終わりだ…………





自然と涙が溢れてくる。

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