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メイド喫茶へようこそ

第8章 響子の場合~プロポーズ~

かおりちゃんは、同情するような、哀れむような目で俺を見つめる。

な、なんなんだよ~その目は!!

さらに、はぁと小さく溜め息をつくかおりちゃん。



「……やめておいた方がいいと思いますけど」



………うっ…

かおりちゃんと響子ちゃんは、そろって『sweet』でお姉さん的存在のベテランメイドで、ふたりはとっても仲がいい。

そのかおりちゃんに、そう言われてしまうと……



さっきまでの高ぶっていた気持ちが嘘みたいにしぼんでいく。



「ご、ごめんなさい、余計なこと言って!どうなるかなんて分からないですもんね!

応援してますよ!…じゃ私これから出勤なんで…失礼します」



かおりちゃんはそそくさと店内に入っていった。





……先行き不安だ。でも…

響子ちゃんの笑顔を思い出す。



この日のために準備してきたんだ!
砕け散ろうと、想いを伝えてこよう!



俺は気持ちを取り直して『sweet』のドアを開けた。

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