壁一枚 2nd
第18章 罰
孝志「…」
美緒「先生!?待っ…待って!!」
去ろうとする孝志を
美緒は追いかけ必死に引き止めようとし
た
しかし…
美緒「お願いだから聞いて!!あれは…
あれはね…」
孝志「…ごめん」
美緒「先生…」
孝志「美緒の事…嫌いになったワケじゃ
ないけど…しばらく…会わないようにし
よう…」
美緒「…やだ…そんなのやだ!!お願い
私…謝るから、先生の言う事、何で聞く
聞くから…だからそんな事言わないで…
私には先生しかいないの…」
孝志「…」
泣きながら
孝志にしがみついた美緒
みっともない、格好悪いって思われても
いい
だって自分はそれくらい孝志の事が
好きだから、愛しているから
でも…
孝志「…違うよ」
美緒「!?」
孝志「俺は…先生じゃない…」
美緒「…」