壁一枚 2nd
第19章 記憶喪失
由美子「パジャマと下着…歯ブラシと…
あとタオルも必要だよね」
勇樹「!?」
由美子「手伝って」
勇樹「えっ!?それくらいなら別に」
由美子「いいから一緒に来る」
勇樹「ちょ…おい!?」
美緒「あっ…」
孝志「…」
二人に気を利かせ
勇樹を連れ病室を出た由美子
邪魔者がいなくなり、これで心置きなく
ゆっくり話しが出来ると
思われたが…
美緒「…」
孝志「…」
お互い
伝えたい事はあったが
離れていた期間が長かったせいか
場の空気は重く、なかなか口を開く事は
出来なかった