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黒子を溺愛

第5章 お兄ちゃん~紫原敦side~

その体は思い切り抱きしめると、壊れてしまいそうなほど脆く小さかった。

テ「そろそろしたにいこ?せいくんたち待ってるから…ね?」

敦「そうだね~」

兄貴、怒ると怖いから。

テ「あっくん、かたぐるまして?」

そう言って両腕を俺に伸ばしてくる。

伸ばした腕の下に手を入れ持ち上げ、肩車をする。

そして、そのまま部屋を出て一階に降りた。


部屋に入るとやっぱり兄さんに文句を言われた。

でも、今の俺にはそんなこと全然気にならない。

テツヤと幸せな時間を過ごせたから。

さっきまでの特別な甘い時間は二人だけの秘密。

誰にも教えてなんかやらない。


俺とテツヤだけの秘密。


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