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全部、愛してた。

第7章 思い出したくない過去

その夜、みんなが帰っても、わたしは輝の傍にいた。








輝は、全部を話してくれた。











「僕…ずっと弱かったんだ。」





「え・・・?」







「サッカーでプロの話が来たときは、そりゃ嬉しかった。
…だけど、同時に怖かった。

 僕の力を応援してくれている人たちの…期待に応えられなかったら…って…

ずっと怖かったんだ。


ずっと悩んで、考えてた。


事故にあった日も、ほんとはその事考えてて…

相手の居眠りもあったけど、事故にあったのは僕のせいでもあるんだ…。」







「だからって、弱いまま?」







「ううん、さっき空が言ってくれたこと、当てはまってた。
これからリハビリもがんばるよ。」






「うん…がんばってね!輝!」









「あとさ……」











「なに?」
















「僕、空が好き。」














「え……」









突然の告白だった。












……………輝…

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