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出会い系サイトのレイプマン

第2章 ガソリンスタンドからの脱出

 ガチャ、ギィーー、裏口ドアを開けると、広い中庭になっていた。敷地の広さは軽く見積もっても500坪程度はあるようだ。古い歴史を感じる太い植木があちらこちらに見えた。植木の奥にはどっしりと構えた入母屋造りの和風建築の家があった。

先程見つけた農業共同組合のカレンダーを基準にすると、今年は平成30年度だからすでに時は30年経っていることになる。

入母屋造りの家が荒らされた様子もなく、この家の所有者は定期的に戻って来ているようだ。よく見れば太い植木も剪定された後が伺える。

ザッ、ザッ、ザッ、ザッ、裏庭には白い砂利が敷かれていて、歩くとザッ、ザッと音がした。

敷地の外に出て歩いて来た道路に戻ると、目の前には林家商店が静かに建っている。住宅地図に掲載されているとおり、確かに今、四つ角の十字路の地点にいる。確かな位置確認が出来て理沙の五感はピリピリと刺激を受けていた。スマートフォンが使えないと、こんなに世界が違うのかと思わずにはいられなかった。目の前の公道の道路幅は6メートル道路で、十字路を交差する道路幅は約3メートル程だ。現在の感覚からすると3メートル幅の道路は狭く感じる。しかし尺度を戦前の昭和20年代に時を戻して見ると、9尺幅の道路は立派なメイン道路だったことだろう。






  




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