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出会い系サイトのレイプマン

第2章 ガソリンスタンドからの脱出


閉鎖されているガソリンスタンドの敷地はそれほど広くはなく、せいぜい200坪程度だった。

黒田明が運転して来た白いクラウンは、ガソリンスタンドの従業員入口付近に横付けされて駐車されていた。

  ここは千葉市から離れた場所?…
  早く、早く、遠くに逃げなくちゃ…

ガソリンスタンドの敷地から公道に出て、右に進むか?左に進むか?悩んだが、田中理沙は右側の公道を選び走り出した。

ハアハア、ハアハア、理沙は静まり帰った舗装された山道を必死になって走った。

息が息が切れる、走っても誰もいないし、民家の灯りも見えない…見えるのは雑草と山ばかりじゃない…

目の前に見える光景は右側が針葉樹林で、左側は雑草が伸び放題の荒れ地だった。寒さのせいで雑草も枯れかかっていた。

早く隠れないといけない、このままではあいつの車に追い付かれる、それに早く隠れて洋服を着なくちゃ、…

田中理沙は覚悟をきめて右側の針葉樹林の中に踏み込んで行く。

ガサッガサッ、ゴソッゴソッ、もっと奥に侵入しないと、あいつが運転する車のライトで見つかるといけない…ガサッガサッ、ゴソッゴソッ、杉の木が一定間隔で植えられている針葉樹林の中を公道から20メートル程奥に侵入した。そして隠れるのに都合のいい杉の大木を見つけて、その裏側に隠れた。





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